Sunday, August 28, 2011

Trip #16 被災地で福音を語る

私たちは、今回夏休みを利用して東北リリーフに参加しました。カルバリーチャペル国分寺のメンバー13人で行きました。

1日目(8/1)

1日目は、まず宮城県の七ヶ浜へ向かいました。七ヶ浜は、以前は日本三景松島の一角をなし、町内の東部が県立自然公園松島の指定を受けているような、自然環境や景観にとても恵まれた地域でした。
しかし、今回私たちが訪ねたときは、震災から約5か月が過ぎていましたが、海岸沿いの家は跡形も無く、山積みになった車と壊れたガソリンスタンドが1件かろうじて建っているのが見えるだけでした。

少し奥まで車で走ると、震災直後に知主夫さんとマックスさんが支援物資を届けに訪ねた一画がありました。その一画には、4,5軒の家が残っていて、何軒かの家では既に人が生活していました。
瓦礫も撤去され、新しい家を建てるための工事が進んでいました。わたしたちはここで車から降り、一軒一軒安否を尋ねて回りました。訪れた家の方たちは、皆、知主夫さんとマックスさんのことをはっきりと覚えていて、「その節は本当にありがとうございました。」と、感謝を表してくれました。震災直後の絶望的な中でも、知主夫さんとマックスさんを通して、神の愛が蒔かれていたことを感じました。住民の方たちが快く接してくれるので、私たちも行って話を聞いたり、一緒に祈ったりすることができました。


2日目(8/2)

朝、皆でディボーションをして、今日一日の主の計画が進むことを祈って始まりました。私たちに泊まる場所を提供してくれたロイさんは、「神様の力でがんばって。」と言って私たちを送り出してくれました。

側溝の泥だしに行く前に、私たちは渡波小学校の避難所の前にあるJ‘sカフェに寄りました。そこは、将来、地域の方がゆっくりバイブルスタディをしたり、くつろいで交わったりする場所にしたいというビジョンが与えられ、6月から工事が進められています。私たちが行ったときは、ホライズンチャペルの方がいて、木材を磨いたり、タイルを貼ったりしていました。同じ目的で働く仲間の姿に励まされたのと同時に、黙々と作業をする彼らの姿からは、「主に対して」「心から」しているのだということが伝わってきました。

カフェに荷物を運び終えると、私たちは菊池さん家の前まで側溝の泥だしをしに向かいました。側溝のつまり具合を見て、「本当にこれを全てかき出すことができるのだろうか」と一瞬思いました。でも、13人で約2時間かけてようやく半分をかき出すことができました。
 それから、私たちはアメリカのクリスチャンから被災地に贈られたキルトとトラクト&聖書を持って、2、3人のチームに分かれて石巻市内の仮設住宅72件を訪問しました。私たちが訪ねた棟には、ご主人が目の前で流されてしまったおばあさんや、昼間からお酒のにおいがプンプンする男性、夏休み中で家にいる中学生など、様々な方がいらっしゃいました。中でも二人の方のことは忘れられません。一人目は日焼けした体格の良い、60代くらいと思われる男性です。ドアを開けた瞬間、彼の中にある悲しみが痛いほど伝わってきました。私たちはキルトを手渡し、トラクトと聖書を渡し、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」というマタイ11:28の御言葉を彼と一緒に読みました。そのとき、彼の心が動き、目に涙が浮かんできたのが見てとれました。もう一人は、40代の女性です。彼女は自分の家族も親戚も、皆無事でした。しかし、彼女は「自分はプッツンしているのよ。」と言って大声で笑っていました。そして「この先なんとかなるでしょう!」と、前向きに振舞っていましたが、彼女が心からそう思っていないことは、明らかでした。一刻も早く、この方たちが、一人子をお与えになった程にこの方たちを愛しておられる方がおられること、一人も滅びることなく永遠の命を持ってほしいと願っておられる方がおられることを、知ることができますように…!!

3日目(8/3)

イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28-18~20)

互いに祈り、出発しました。

午前中は、昨日の残りの側溝上げをしました。くもり空でいいコンディションで作業をしていましたが、途中雨がふってきました。雨具に着替えて作業を続けました。側溝のふたはとても重く、知主夫さん・きのっぷ・はーちゃんと共に愛ちゃんも棒をつっかけ、てこの原理を使いながら移動させていました。側溝の中は、瓦礫や土と共に油が混じっていました。雨の中でも無事、予定していた所をきれいにすることができ、感謝です。
 午後は、仮設住宅に花を植えることと、キルトをまだ配られていないご家庭に配る予定でしたが、雨でどうなってしまうかとお昼を食べながら思案していました。でも、雨が降り続いても、何をすべきかきっと主が導いてくださるだろうと思っていました。すると、お昼を食べた後に外を見ると、雨があがっていました。結局、私たちは昨日で配れなかったご家庭にキルトを配ることにしました。
 4人1チームで訪問しました。祈りながら(私の中にいらっしゃる聖霊が流れていきますように、イエス・キリストの愛・存在を分かち合うことができますように)、仮設住宅を一軒一軒、回っていきました。感謝なことに、たくさんの方が、心開かれ様々な今の現状を分かち合ってくれました。ある人は「地震の前日、奈良に旅行に行ってました。何か目に見えない力が動いているのは感じます。」と話してくれました。また、ある人は地震後に足の神経が麻痺してしまい、近くのスーパーに行くのにも、2時間半かかると困っていました。私たちは、その場でその方の為に祈りました。そして回りながら「これからこの場所でバイブルスタディが始まる予定なので、ぜひ来てください。」とも伝えました。実は、昨日知主夫さんが「実は、神からここでバイブルスタディをやるように促されている気がしている。」と話していたのです。私たちは、ここでバイスタをやっているところを想像しながら、わくわくしました。そして、後で知主夫さんが、仮設住宅に住んでいる紺野さんに話したら、「いいんでねっか」って言ってくれたことを分かち合ってくれました。すごい!!

4日目(8/4)

朝、ディボーションと一人ひとりが分かち合いをしました。

小さいことに忠実な者に次がある。

このリリーフが始まったとき、被災地に持って行く物資もレンタカーを借りるお金すらありませんでした。それでも、「被災地へ福音を届ける」という知主夫さんに与えられたビジョンに対して、最大限に忠実に祈り、働きました。その結果、半年近くたった今でもこのリリーフが続いています。そして、仮設住宅でバイブルスタディが始まろうとしています。小さなことに忠実であり続けると、次のミニストリーを与えてくださる…。このことを私たちは体験しています。これからも神の導きに忠実であり続けられるようにお祈りください。

使わせていただいたロイさんのお家を掃除していると、ロイさんが私たちの為に、おにぎりを作ってくれました。そして、まずは軽トラックを駐車している仙台の教会を目指します。途中、きのっぷにロイさんから連絡がありました。なんと、私たちはおにぎりを忘れてしまったようで、それを届けてくださるということでした。ガソリンスタンドで待っていると、バイクにまたがったロイさん登場!ロイさん、ありがとうございました。

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